毎年8月は毎日複雑な思いが去来します。
私は8月1日満州大連で生まれました。
敗戦後満州から引き揚げ博多に上陸し父の実家茨城県下館市川島の家に辿り着いたのも8月1日でした。
そこから日本での生活がスタートしたのです。
30年以上続けている「春野」の句会が会場に集えなくなって半年がたちます。
今年の8月はコロナを抱いたまま終わってしまいました。
棚ふくべ (瓢箪)
産土は満州なりし秋ぞ立つ
舞台はて残暑の街に紛れ込む
夕月夜余韻を風にあそばせて
書き疲れ歩む川辺の秋めける
稲妻や姿さまざま棚ふくべ
さわやかや学僧と児等草野球
富佐江