俳句に寄せて「さまざまな事思ひ出すさくらかな」

さまざまな事思ひ出すさくらかな   芭蕉

芭蕉の昔教科書で学んだ「奥の細道」の旅に出る一年前故郷の伊賀で詠んだ句です。
私はこの句の時期になると、本当に走馬灯のように昔に帰ります。
モンゴルで抑留死した父のこと、癌で亡くなった亡夫が余命を宣言された桜の季節、88年の中で一番つらい日々でした。

4月 昭和の日
朝光(かげ)の清しさまとふ木の芽かな
巻紙の筆のびのびと朝ざくら
さくら散るよちよち歩きのペンギンに
春月や亡夫(つま)を送りし日も近し
忘れまじ戦争のこと昭和の日

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