五月晴れの母の日に寄せて

立夏を過ぎますと、急に日が経つ速さに驚きます。
山脈の色合いが新緑に輝いているのですが落葉樹の若芽の色は個性的で美しいものです。
『幾つになっても 人生これから』の発刊祝いの馬頭琴の音色が耳の奥にこだまして残っていますがだんだん遠くなります。

母の日の世界のニュースが悲しいです。戦場で息子を亡くした母親の顔。
乳飲み子を抱いた母親が小さい墓標をっ抱いて泣き崩れている。
戦争は惨い。
五月晴れのように世界の空が展開することを祈るばかりです。

5月の句会より

山繭や神宿す山けぶりたる
谷渡る風に育つや山の繭
山間の昔ながらの柏餅
山脈の闇ひっそりと岩魚酒
白菖蒲冥きをこのむ寺の鯉
夏めくや薄き化粧の映ゆる巫女
庭先の日々色変わる新樹光

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